いきなり結論ですが面接官がみるポイントはこの2つだけです。
- 長く働いてくれるか
- ポジションに合っているか
3回の転職を成功させ、年収4000万円以上。
外資で採用の仕事もしているPANが解説します。
この2点をしっかりと伝えるための面接の進め方を解説します。この記事を読んで頂くことにより、面接する側の気持ちがわかり、採用の可能性を高めることができます。
①長く働いてくれるか
まずは①の長く働いてくれるかについて解説します。
企業側としてはこう考えます。応募者が入社した後、仕事のやり方、各種社内システムを覚え、人間関係を作ります。これを外資系では「ランプアップ」といいます。ランプアップは通常3〜6ヶ月かかると見積もります。ランプアップに6ヶ月かかり、1年や1年半でやめられると企業としては「採用コストと給料」に対しての「成果」を比較するとコストのほうが大きいと感じます。その人が辞めたあと、また採用活動をしないといけないので、またしてもコストがかかる。そう考えます。つまり1-2年で辞められると会社としては損害なのです。
ジョブホッパーにならないで
転職を頻繁に繰り返す人は「ジョブホッパー」と言われ、またすぐやめるんだろうなと思われるので、書類で落とされることが多いでしょう。
どんな人を雇ってもすぐに辞めるリスクはあります。結果はわかりません。でも「すぐ辞めそうだな」というシグナルが出ている人はできるだけ避けたいと思うのが本音です。ではそのシグナルを出さないようにするにはどうしたらいいか解説します。
最初に厳しいことを言います。すでに短い期間で辞めた実績が多い人。私の基準だと過去15年で2年未満で辞めた会社が2社あると黄色信号、3社あると赤信号です。
この場合は挽回する方法は基本的にないです。転職回数が多い人は過去の辞めた理由を一つずつ聞かれると思います。ここでよくあるのが「家族の介護のために辞めざるを得なかった」こう言われるとプライバシーには踏み込めないのでこれ以上の質問はできなくなりますが、面接官の本音は「本当かなぁ・・・」です。働いた期間が短い会社が一社で理由が「家族の健康」なら、そこは問題にはなりません。
あとよくあるのは「働いていた企業が日本から撤退しました」。これは本人に責任がないので問題のない理由に見えます。厳しいようですが私は「日本を撤退するような会社に入る時点で会社を見る目が無い」と考えます。私が転職する時は応募する会社を徹底的に調べます。その市場はどれぐらい大きくなるのか、その中で製品やサービスの差別化はできているかなどです。自慢のようになってしまいますが、私が入社したスタートアップと言われる規模の会社はもれなく、今は世界的な大企業になっています。将来性のない会社に入った時点で、会社を見る目がないか、落ち目の会社しか受からない人だと思ってしまいますので、その時点でマイナスです。
ジョブホッパーでも諦めないで
では、転職回数が多い人は転職できないのか。そんな事はありません。難易度は上がりますが転職回数の多い人も転職は可能です。
私もジョブホッパーを採用することはあります。それはそうしないといけない時間重視のときですね。例えば、たとえジョブホッパーでも今すぐ採用したい時間重視のとき、言い方は悪いですが猫の手でも借りたい状態の時ですね。今すぐに人を雇わないとヘッドカウントが凍結される時間重視のときなどです。
いままでジョブホッパーだったけど私の会社では長く働いてくれるかもしれないとわずかな望みを持って採用するのですが、やっぱりそういう人はすぐに辞めていきますね。
転職回数の多い人も採用側が時間重視で採用活動をしている時は過去の転職回数の多さに目をつむってくれる事はありえますので、応募数を増やせば転職できないことはないと思います。
「すぐに辞めるかもしれないシグナル」を出さない
いままで転職回数も多くなく、短くとも3年以上勤めている人は職務経歴書としては問題ありません。あとは面接中にすぐに辞めるかもしれないシグナルを出さないようにしてください。面接官は「すぐに辞めるかもしれないシグナル」に敏感です。
例えば面接の質疑の中でどんな内容を「シグナル」と感じるか。たとえば、募集の内容とは違うことをやりたがっている。
「マネージメントの募集ではないのにマネージメントをやりたがっている」。「最初はマネージメントでないのは理解していますが、できるだけ早くマネージメントをしたいと思っています。」こう言われると採用側は「いつ」と約束できませんので、マネージャーに昇格させられない場合、すぐにやめるのかなぁと思ってしまいます。
一方あなた(応募者)にとって、早期でマネージャーになることが重要であればあえてこういう質問をするのはいいと思います。あなたは、なかなかマネージャーになれない会社に入りたくないと思っているのであれば、採用のミスマッチをなくすための重要な質問だと思います。
あとは募集にはない業務内容をやりたがっている。「募集には無いんですがこういう内容もできますか?」。企業としてはその希望を叶えてあげられるかわかりませんので、叶えられない場合すぐに辞めてしまうのかなと考えてしまいます。募集にない内容をやりたい場合、「もしそれができなくても募集の内容もぜひやりたい内容なのでそちらに集中します」などと相手がそれを重く感じないようなフォローが必要です。
②ポジションに合っているか
では2つ目の「ポジションに合っているか」について解説します。これはまず、応募者にやってほしいこと、つまり募集要項に書いてあることにあなたが合っているのか、です。
これに関しては面接も重要ですが、面接前の準備が80%です。
レジュメは企業毎にカスタマイズ
まずレジュメ、職務経歴書の前に自分はどういうことが得意か、仕事に対してどういうことを考えているか、というのをリード文に書きます。それから実際の職務を書いていきます。ここは同じレジュメをすべて応募先に提出することが一般的です。でも他の応募者に差をつけるのであれば、Job Descriptionつまり募集要項をみて、それに言葉を合わせたり、募集している人物像に近づけるリード文にカスタマイズすると、書類通過と採用の可能性が高まります。面倒ですがぜひこれもやってみてください。
自己分析のやり方
レジュメが通過すれば面接です。よく自己分析が苦手という人がいます。これの克服方法です。面接での質問TOP100を検索し、全てに文字で回答を書いていってください。それがまさに自己分析する作業です。全部書き終えた後は、自己分析もできていると思います。この作業により自己分析が整理されますので、その原稿を見なくてもスラスラ答えられるようになると思います。
会社ごとに回答を変えよう
この質問に答える作業も受ける会社ごとに違う回答をしたほうがいいでしょう。アピールすべきは「私は優秀な人間です」よりも「私はポジションにピッタリの人間です」という点です。募集要項をこまなく見て、そのポジションに求められているスキルは何なのか、そして「私はそのポジションにピッタリの人間」だといかに思ってもらえるかが勝負になります。
まとめ:面接官がみるべきポイントを攻略
改めて整理しますと面接官が見ている点はたったの2点です。
- 長く働いてくれるか
- ポジションに合っているか
これだけをクリアできれば採用の可能性は飛躍的に上がります。
ではあなたの年収が転職で上がることを祈っております。
まずは自分にピッタリの募集があるか下の記事でおすすめしている転職サイトを見てみてください。
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